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👉 この記事は【薬剤師転職の全手順ガイド】のSTEP7に対応しています。
年収・残業・シフトは必ず書面で明文化し、退職は就業規則に沿って円満に進めることが大切です。
この記事では、薬剤師が転職時に避けて通れない条件交渉の進め方と退職手続きの流れをまとめました。
すぐに使えるテンプレートやチェックリストもあるので、初めての転職でも迷わず進められます。
📌 記事で得られること
- 条件交渉で確認すべき内容がわかる
- 雇用条件や退職手続きの注意点を理解できる
- 退職届や有給消化・引き継ぎの流れを押さえられる
STEP7のゴールと全体像(薬剤師の条件交渉・退職手続き)

STEP7で目指すゴールは大きく2つあります。
ひとつは、内定条件を最終的に確定し、必ず書面で残すこと。
もうひとつは、現職の退職手続きを円満に終えることです。
条件交渉をあいまいにすると、入社後に「話が違う」と感じる原因になります。
退職の準備が不足していると、職場に迷惑をかけたりトラブルに発展することもあります。
このSTEP7を押さえておけば、安心して次の職場にスタートできる状態を作れます。
条件交渉の進め方|エージェントを活用して年収・残業・シフトを通す

条件交渉は、基本的に 転職エージェントが代行 してくれます。
薬剤師本人が直接やり取りする必要はなく、希望条件を整理して伝えるだけで十分です。
エージェントは、これまでの 相場データ や 交渉事例 をもとに、採用側に受け入れられやすい形で条件を提案してくれます。
本人が無理に強気で交渉する必要はなく、安心して任せられます。
あなたがやるべきこと=希望条件の整理

交渉はエージェントが進めますが、希望条件を明確に言語化するのは本人の役割です。ここがあいまいだと、エージェントも動けません。
おすすめは「事実 → 意図 → 代替案」の流れで伝えること。
整理しておくと、交渉がスムーズになります。
希望条件の共有テンプレ

年収交渉の進め方

年収についても、エージェントが代わりに交渉してくれます。
その際に有効なのが、実績や役割の根拠を伝えておくことです。
この役割なら 年収◯◯万円〜が相場 なので、交渉をお願いします。」
残業・シフトの調整
残業やシフトも、本人が「なぜ必要か」を整理して伝えれば、エージェントがうまく交渉してくれます。
在庫締めから日報までの流れを標準化したいです。」
教育・評価制度の確認
教育体制や評価制度は、本人が不安に思う点をリスト化して伝えることが重要です。エージェントが採用担当に確認してくれるので、試用期間の扱いや評価基準も書面で残してもらえます。
内定条件の書面化|雇用条件通知書に入れるべき項目

入社後の条件ブレを防ぐために、内定条件は必ず書面化しましょう。
口頭だけでは、後から「言った/言わない」のトラブルに発展します。
企業から渡される 雇用条件通知書 に、次の項目を明記してもらうのが基本です。
書面に入れるべき項目チェックリスト
✅ 薬剤師転職 雇用条件チェックリスト
確認項目 | チェック内容 | |
---|---|---|
☐ | 雇用区分 | 正社員/契約社員など雇用形態が明記されているか |
☐ | 年収・賞与・昇給 | 金額・支給回数・昇給有無が明確に記載されているか |
☐ | 残業の扱い | みなし残業の有無・上限時間・精算方法を確認 |
☐ | シフト・休日 | 週休日数・希望休の取り扱いが明記されているか |
☐ | 試用期間 | 有無・期間・評価基準の扱いを確認 |
☐ | 勤務地・異動 | 配属先や異動範囲・在宅勤務の可否を確認 |
記載サンプル(例)
年収:◯◯◯万円(基本給◯◯万円+みなし残業◯時間分◯万円)
残業:実残業は1分単位で支給/上限は月◯時間
休日:週休2日(シフト制)、希望休は月◯日
試用期間:◯カ月/給与減額なし/終了判定日は入社後◯日
⚠️ 注意
「口頭で大丈夫」は絶対にNG。PDFやメールで条件を受領し、日付と条件変更点を記録しておくことが重要。スマホでスクショかデータ保存しましょう。
退職手続きの流れ|就業規則に沿った円満退職の手順

退職は 意思表示 → 上長面談 → 退職届提出 → 引き継ぎ → 有給消化 → 最終出社 の順で進めます。
まずは 就業規則で定められた退職申告期限(例:30日前/60日前) を確認しましょう。このルールを守ることで、無用なトラブルを避けられます。
競業避止義務や会社備品の返却有無などによっても日程が変わるため、退職までのスケジュールを人事部に確認しておきましょう。
スケジュール例(就業規則:2カ月前申告の場合)
60日前:上長へ退職の意思表示、就業規則の確認
45日前:退職届を提出、引き継ぎ計画・有給消化計画を提示
30日前:引き継ぎ実施、備品返却、社会保険の案内、最終出社
📄退職届テンプレ
※ 提出日・退職日・宛先 の3点を間違えないこと。
退職理由は詳細に書かず、シンプルで問題ありません。
📧メール連絡テンプレ(提出当日に送付)
本日付で退職届を提出いたしました。
退職日は◯年◯月◯日を予定しています。
添付の引き継ぎ計画に沿って進めますので、ご確認をお願いいたします。
引き継ぎの基本

引き継ぎは、ただ「仕事のメモ」を残すだけでは不十分です。
「業務一覧 → 手順 → 注意点 → 連絡先」 の流れで整理すると、後任の人も迷わず対応できます。
引き継ぎのテンプレ
管理薬剤師が退職・転職する場合、後任への引き継ぎで特に重要になるのが法令遵守・在庫管理・監査対応・シフト調整・在宅業務などです。
下のチェックリストを参考に、抜け漏れがないか確認しておきましょう。
✅ 引き継ぎチェックリスト
確認項目 | チェック内容 | |
---|---|---|
☐ | 法令・行政対応 | 保健所届出、麻薬帳簿、処方箋保存方法など |
☐ | 医薬品・在庫管理 | 発注ルール、在庫基準数、返品・期限管理 |
☐ | 調剤・監査体制 | ダブルチェック体制、レセプト締め日 |
☐ | スタッフ・シフト | シフト作成ルールや新人教育体制 |
☐ | 在宅・外部対応 | 訪問スケジュール、施設連絡先、担当者名 |
☐ | 店舗運営 | KPI管理、衛生管理、監査指摘事項 |
実務での工夫
- 「自分だけが知っているルール」 は文章だけでなく、スクショや写真で残すと分かりやすい。
- 取引先や関係者ごとに、連絡手段(メール/電話/LINEなど) を整理して書いておく。
- 不在時に問い合わせが集中しないよう、代わりの担当者や対応手順 をあらかじめ共有しておく。
💡 ヒント
業務マニュアルに写真を入れておくと、新人や後任も安心して仕事を覚えやすくなります。
有給消化の進め方

有給休暇は、シフトに希望を出して、上長の承認を得ることが大切です。
薬剤師が退職する場合は、最終出勤日まで勤務 → その後に残りの有給をまとめて消化 という流れが一般的です。
ただし、業務の引き継ぎ状況によっては、一部を前倒しで取得することもあります。
また、職場によっては「計画的付与(会社があらかじめ指定する有給)」があるので、その分を差し引いて残り日数を早めに計算しておくと安心です。
よくある失敗と回避策(薬剤師の退職トラブル)

薬剤師の退職では、準備不足や確認漏れが原因でトラブルになるケースが少なくありません。
ここではよくある失敗と、その回避策をまとめます。
⚠️ 口頭合意のみで入社してしまう
失敗例:条件を口頭だけで確認して入社 → 実際の給与やシフトが違っていた。
回避策:必ず 雇用条件通知書など書面化して、日付と内容の控えを残しましょう。
⚠️ 退職日だけ決めて、引き継ぎが不十分
失敗例:退職日は確定したが、引き継ぎが不十分でトラブルに。
回避策:退職届提出と同時に、簡単な業務リストやスケジュール表をまとめてあげると安心です。
⚠️ 有給消化で揉める
失敗例:退職間際にまとめて申請したら却下された。
回避策:できるだけ早い段階で有給の希望日を提出し、代わりの勤務体制や人員手当の案を一緒に伝えるとスムーズに通りやすくなります。
⚠️ 注意
退職を引き止められて強いプレッシャーを感じたら、スマホで録音して記録を残すのが安心です。会話後には事実確認メールを送って、証拠を残しておきましょう。
まとめ|条件は書面化、退職は計画的に円満に

条件交渉は 「事実 → 意図 → 代替案」 の流れで伝えるとスムーズです。
譲れない条件から優先して相談し、合意した内容は必ず書面で残しておきましょう。
退職は、就業規則で定められたルールに沿ってスケジュールを立て、引き継ぎや有給消化を計画的に進めることが大切です。
そうすれば、職場への迷惑を最小限にして円満に退職できます。
もし不安があれば、転職エージェントに交渉文面を確認してもらったり、代わりに伝えてもらうのも有効です。
シリーズ記事一覧
- ▶STEP1:薬剤師転職での自己分析チェックリスト必須条件/あれば尚可を整理して軸を作る
- ▶STEP2:薬剤師転職の情報収集のコツ求人市場・年収相場・口コミの集め方
- ▶STEP3:薬剤師転職エージェントの選び方と使い方併用のコツ/面談で伝えるポイント
- ▶STEP4:薬剤師の履歴書・職務経歴書の書き方職種別の見せ方とNG例
- ▶STEP5:薬剤師転職の面接対策と質問例見学・逆質問でミスマッチ防止
- ▶STEP6:薬剤師転職の内定後の流れ入社日・条件・試用期間のチェック
- ▶STEP7:薬剤師がスムーズに退職するための全手順就業規則・引き継ぎ・有休消化
- ▶STEP8:薬剤師転職の入社準備とチェックリスト初週の学習計画と立ち上がり